優秀賞 「もの思い」  畑誠一  (一般)
講評: 写真家 清水哲朗氏
 声をかけるのもためらうほどの物憂げな表情ですね。コーヒーもサーブされたままで、2本目のタバコは今にも灰が落ちそうです。目前でレンズを向けている作者の存在もおそらく頭にないのでしょう。それ以上に気になることが女性にはあり、時間だけがただ過ぎていく様子を見事に描写した名作です。