最優秀賞 　「晩夏」 小杉美千代 （イマージュフォト）

講評：　写真家　大西 みつぐ 氏

1日の労働の後にふと空を見上げる自由。美しさにしばし時を忘れる。胸に去来する「物語」はそこに立つ本人にしか分からないものの、撮影者もまた同じ空を見ている。きょうも無事であることの共感が、モノクロームの豊かな陰影のもと表現されています。切々と晩夏の風景がここから広がってきます。