富士フイルム賞 「夜の漁」 小松崎清子

講評　写真家　熊切大輔  海に突き出た電柱はフォトジェニックでよく見かけますが、それを主役にしなかった所がポイントになりました。何とも言えない空の色と凪ぎた海が、電柱とともに異空間を生んでいます。遠くに霞む工場のシルエットも効いた構図を船が鋭く緩やかに切り裂くメリハリを上手く切り撮りました。